もっこす元気な愛

熊本に暮らす哲也と美穂は、恋人同士。長らく交際するふたりは、結婚を考えはじめている。だが、美穂の母は断固反対だ。理由は、哲也には「障害があるから」。ふたりは母の説得にかかるが、母は取りつく島もない。天性の明るさをもつ哲也。美穂と生きる決意を見せることで母を説得したいと、自動車免許取得に挑戦する。足でも運転できるよう、まずは車の改造に取り掛かる。人を信じ、体当たりで生きる哲也がいくところに、熱が起こる。熱は仲間の負い目を、母の拘りを、 世間の常識を溶かしていく。熱は、人への愛なのだ。