2016年度
吉岡宿にしぴりかの映画祭

アヒルの子

東京で一人暮らしをしながら映画学校に通う小野さやかは、卒業制作を機に自分の内面を縛り付けてきた家族と一人一人と対峙する決意をする。曖昧であるけれども強烈な自己嫌悪の衝動は、それまで何事も無く過ごしてきた家族との関係を激しく揺さぶり、破壊する。監督の必死な姿は、現代社会が抱える問題を鋭く抉り出すと同時に、どこか温かく見守ってあげたい気持ちにさせられる。破壊と再生の中で、新しい「ワタシ」と家族の関係性が立ち上がる過程を描いた作品。

  • 2005年製作/
  • 92分/
  • 日本/
  • 字幕なし

監督:小野さやか

配給:日本映画学校