障害者差別解消法施行に伴い、遅ればせながら日本でも求められるようになった『合 理的な配慮』。大切なのは困難を感じている本人から学ぶという事です。目の見えな い苦労は目の見えない人が一番分かる。さらに見た目は変わらなくても認識の仕方・ 心の傷などに苦労している人は、ますます本人に聞かなければ分からない。私たち一 人ひとりでは分からない事、知らない事がたくさんあるのです。
世の中の知らない事を教えてくれる映画。今年は高齢者と子供たちの居場所について の作品が主になりました。しかし、検討の途中では見た目への差別、性差別、性暴 力、児童虐待等々の話題も多く出ました。まだまだ一緒に見て行きたい作品(世界) は多いようです。
ある作品は「絶望」とも言えるくらいの衝撃を与えるかもしれません。しかし「それ でも捨てたもんじゃない」という「希望」を得られる作品もあると思います。知るこ とは怖い事かも知れません。でも、知ることは未来に光を照らす事。 どうぞ、今年も知らなかったことを知り、未来への一歩を共に感じていただけたらと 願います。
(実行委員代表/小野田豊)